陶芸用語 






【か 行】

・会寧焼(かいねいやき)
朝鮮半島の咸鏡北道会寧郡にある古窯で焼かれた焼き物。朝鮮半島で唯一、藁灰釉を使った窯といわれている。
・灰釉(かいゆう)
木炭や土灰など、植物などの天然の灰を原料とする釉薬のこと。
・蛙目(がいろめ)
陶器原料でカオリンを主成分とする粘土中に、2〜5の石英粒子が点在する蛙目粘土の略称をいいます。 瀬戸地方の方言でがいろとは蛙のことをいい、点在する半透明の石英粒が雨に濡れると蛙の目のように見えるところから この名が生まれ青蛙目、白蛙目、黒蛙目などがあります。
・重ね焼(かさねやき)
器物を重ねて焼成すること。そのために器物の熔着を防ぐため高台畳付部分 および見込みに目砂、貝殻等を挟みそれが目跡になって器に残る。
・鎹継ぎ(かすがいつぎ)
陶磁器の割れたのを接合するため割れ目に沿ってその左右に小穴をいくつかあけ、 金銀などの小鎹で継ぎ合わせる修理法。中国人の特技として知られる。
・片口(かたくち)
鉢の口縁に一ケ所注ぎ口を設けた鉢のことで、陶器の場合には酒や醤油、出汁等のような液状のものを別の容器に移すときに使われる。 また茶道では茶碗として用いられるものもあります。
・片薄高台(かたうすこうだい)
茶碗などの高台畳付の幅が均等でなく広狭のあるもので別名三日月高台ともいう。
・型打ち(かたうち)
ろくろによって成形した後、半乾はんかわきの素地を土型にかぶせ、 叩き締めてから手でおさえて形を整える。さらに必要部分には付け土をして補強した後、 余分な土を切り取って型からはずす。
・片桐石州(かたぎりせきしゅう)
大名で石見守貞昌。桑山宗仙を師とし、遠州なきあと将軍の茶道師範と仰がれた。
将軍家御道具奉行。石州流の祖。
・型作り(かたづくり)
石膏型等に陶土を押し当てて成形する方法で、量産に適した技法です。 
また型抜き、型打ちともいいます。
・型物(かたもの)
石膏型等の型に嵌めて作った陶磁器のこと。
・片身替り(かたみがわり)
器の文様などが、上下半分または左右ずつ異なることで片側の身が異なることを云います。
・金森宗和(かなもりそうわ)
茶人(1584-1658)で名は重近。 高山城主の長男として生まれるが 、勘当され母とともに
京都に穏棲。 姫宗和と呼ばれる上品と繊細を特徴とする茶道の一派を創始し、 茶風をもって公家の茶の湯に影響を与え宗和流として金沢を中心に各地へと伝えられた。 仁清の御室焼を指導。
・被せ焼き(かぶせやき)
徳利や壷などの袋物の上に別の作品をかぶせて焼く方法で、炎に直接あたらない部分は 緋が出たり還元焔焼成で灰黒色などになり、炎のあたった部分のみが赤褐色の胡麻焼きとなります。 上下違う焼き上がりの効果を狙った工夫で蕉徳利などに多く見られます。
・窯きず(かまきず)
窯中で焼成中に器物に生じたひび割れなどのきず。 
 
・窯印(かまじるし)
共同窯で焼成する際、作者を識別するために製品や窯道具に刻まれた簡単な印。
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・窯土(かまつち)
築窯材料を云います。主として蛙目土質で粘土層の上部や下部などで比較的不純物を混入した
部分を築窯に際してクレ、柱、内部壁、戸前塗りなどに用います。
また他の用途としてサヤ製造の主原料にもなります。
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・還元炎焼成(かんげんえんしょうせい)
土や釉に含まれる金属固有の色を発色させるために、酸素量を減らした炭素の多い状態での不完全燃焼の焼成を云います。
・カンナ
陶磁成形の際削りに用いられる鉄製の薄い帯び金片。以前は竹製、木製のものが使われた。瀬戸ではカミスリ又はマガリという。  
・カンナ目
カンナで素地を削り仕上た時、その削り痕をカンナ目と称し、轆轤目と同じく一つの見所となる。    
・貫入(かんにゅう)
柚面に現れたひびのことで貫乳とも書く。ひび柚としては薩摩焼、栗田焼、萩焼 が有名で柚ひびを一種の装飾となし、はっきりさせる為に黒色、赤褐色などをつけることができる。    
・京焼(きょうやき)
京都には繊細華麗な色絵や古淡な染付、そして壮麗な金襴手などは 清水焼をはじめ
粟田焼・御室焼・楽焼・乾山焼など多種多様の焼物があって、 これらを総称して京焼と呼びます。
平安建都のころから都とともに発展した。
・極札(きわめふだ)
鑑定家などが古美術品の鑑識の結果を簡単に墨書きしたもので短冊形の札が多い。
・空中信楽(くうちゅうしがらぎ)
光悦の孫、空中斎本阿弥光甫(ほんあみこうほ)(1602−1682)が信楽の土を京都に
取り寄せ手捏ねで作った
焼き締め茶陶。 茶碗、水指、香合などがあり殆どの作品に空中の釘彫り銘が彫られている。
・釘彫り(くぎぼり)
釘で彫った用に見える線刻模様をいう。高麗茶碗に多く後世の模様はともかく
古くは朝鮮物に限られた。
・釉なだれ(くすりなだれ)
釉薬が垂れ下がった状況を云い、一つの景色をなす。
・口造り(くちづくり)
茶碗や茶入などの口辺の成形技法をいう。
・沓茶碗(くつちゃわん)
歪んだ不定形であまり深くなく、口辺部の下に一段くびれがあるのが一般的な特徴で
織部、志野、御所丸の茶碗によく見られる。 平安貴族の蹴鞠の沓の形による。 
・黒織部(くろおりべ)
織部焼の一種。沓形の引き出し黒で、黒釉の一部を白く抜いて鉄釉で模様を描いたり
彫文を施したもので 、そのほとんどが沓形茶碗。 
・首(くび)
器物の口の下部のこと。 概ね口より狭い。 
・汲み出し茶碗(くみだしちゃわん)
略して汲み出しともいう。茶の湯の折り待合(寄付)の席に備えておく。素湯を汲んで出したところ から名付けられた。茶の本席の古陶に対し多く新焼き物を用いる。 形は煎茶茶陶よりやや大振り。
・景色(けしき)
器の表目に現れた窯変(ようへん)や釉薬(ゆうやく)や形の変化。茶碗や茶入れなどの見所をいいます。
・化粧掛け(けしょうがけ)
素地(きじ)の色とは違った仕上げにするために、目指す色の陶土を表面に薄く掛けること。
・蹴ろくろ(けろくろ)
足で蹴ることにより、回転させる轆轤(ろくろ)で現在では殆ど電気轆轤が多い。
・光悦(こうえつ)
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)。 江戸時代の芸術家(1558-1637)で通称二郎三郎。
自得斎、大虚庵と号す。 家職の刀剣のほか金工、木工、革、紐細工、蒔絵、螺鈿(らでん)等
の装飾技術に長じ、陶芸や書画にも通じた総合芸術家。 徳川家康から洛北鷹ケ峰の地を
与えられ、芸術村を営んだとされる。 国宝「不二山」をはじめ「雨雲」「乙御前」等の数多くの
名碗が伝えられている。
・光悦七種(こうえつしちしゅ)
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の楽茶碗の代表七種をいう。「不二山」「障子」「雪片」
「雪峯」「鉄壁」「七里」「昆沙門堂」の七つ。
・口縁(こうえん)
器の一番上にあたる縁の周辺部分を云います。
・香合(こうごう)
香を入れるために使う蓋付きの小さい器で茶道具のひとつ。
・口唇(こうしん)
器の一番上のへりにあたる部分のこと。
・高台(こうだい)
器を安定させるために底につくられた台で、高台の成型法に同じ土で後からつける付け高台と、削り高台の2種があります。
・菰山焼(こざんやき)
伊勢国三重郡菰野村字湯ノ山(三重県三重郡菰野町)の陶器。弘化年中(1844-8) 同村の土井市蔵 (穆々斎) ぼくぼくさい がこれを始め、時の領主土方山城守より菰山焼の銘を賜った。 主とした茶器を出したが、のちに窯を同村字南瀬古に移し三代目に至って中止 したという。
・腰(こし)
器物の胴の下部より高台または底部までをいう。
・小堀遠州(こぼりえんしゅう)
1579−1647 武将で茶人。
・狛犬(こまいぬ)
神社拝殿の両側に銅・石・陶・木などによって蹲踞(そんきょ)する獅子形をつくり置いたものをいう。

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(最終更新日 2014.04.17)