細工物の香炉は中国から渡来した青磁や胡銅の香炉を模写したもので書院茶に用いられていました。

西暦
時代 形状 特徴
1573〜1623
桃山時代
        50年
細工物で多いのは獅子と布袋で、獅子は百獣の王であり、邪気を追い払う魔除けとして、戦国時代にあっては大名や武将の格式を象徴するものとしてあった。
今も守り神、魔除けとして、すたれることなく収集されている。
獅子
  • 桃山時代のものが、一番価値が高く置物や香炉の種類による差は殆どなく、姿形、顔つきなどの出来によって値が決まってくる。
  • 獅子の顔つきは厳しい顔つきで体に比べて頭部は三分の一ぐらいと大きいのが特徴。
  • 鼻が大きく獅子鼻。
  • 下唇の中央部の線が真っ直ぐ。
  • 箆目がきつい。
  • 足が太く爪がクリクリ玉のように盛り上がっている。
  • 脚が太く脛の辺りで箆筋が入る。
布袋
  • とぼけた顔をしている。
  • 首は太く短い極端な猪首で置物、香炉になっている。
  • 頭部が大きく表情はとぼけている。
  • 香炉の場合は左乳の上に煙穴が穿ってある。
  • 多くは伊部手風で黒光り
  • 体に比べて手が大きい
  • 鼻が大きく作ってある。
  • 極端な猪首、後方から見ると肩の線より頭部が沈んでいる。
1624〜1867
江戸時代

(大窯初期)   60年

(大窯中期)
 120年

(大窯末期)
   30年

(天保窯)
      40年
江戸時代には備前焼の主流となる。
鳥やその他の動物は江戸初期の終わり頃から数多く見られるようになる。
江戸中期から土型による型ものが作られるようになった。手作りは彫が鋭いが、型ものは丸みをもつ。 
家運隆昌、福を招く縁起物の床の間飾りとされた。
型ものは数ものとも云われ手作りに比べ価値は下がる。
型ものは底が塞がっていて、髭を見ても手作りは鋭いが数物は丸みを持つことで判別がつく。
手作り品は作者名が入っていたり陶印が
ある場合が多い。逆に型ものは少ない。
同じ容積であれば手作り品の方が重く感じる。
獅子
  • 桃山時代の獅子に比べ顔つきが柔らかい。
  • 時代が下がるに従い徐々にネコ顔になる。
  • 初期のものは桃山と同じく頭部がとれ香炉になっている。
    中期のものは中が空洞で被せ香炉になっている。
  • 元禄時代前後の閑谷焼きには口を閉じた俗に鯰顔と呼ばれる獅子があり、幅広の顔に平面的な鼻がつけられている。
  • 頭は桃山より小さくなり全体の五分の一ぐらいになる。
  • 舌の先が丸い。
  • 下唇の中央部はW字形に成っている。
  • 爪の盛り上がりが桃山に比べ平坦。
  • 赤茶色の焼き肌が多い。
  • 脛の箆目が短い。
布袋
  • 煙穴が初期のものは脇の下のほか、背中、口、耳の中などに見られ中期になると口と背中のみとなる。
  • この時代は立ち布袋が主体。
  • にこやかであるがとぼけたという表情はない。
  • 大きく長い手。
  • 頭は桃山より小さくなり全体の五分の一ぐらいになる。
  • 猪首であるが桃山時代ほどでない。
 


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